みなさん、こんにちは!
みなさんは睡眠不足の時に精神的な変化や違和感を感じたりすることがありますか?
例えば、寝不足が続いている日々では、なんだか気分が下がったままで、怒りっぽくなるなど、
睡眠とメンタルの間のなんらかのつながりを意識したこともあるかも知れません。
ただ睡眠とメンタル、言われれば確かになんらかの関係性があるが、詳しくはよくわからない、というのが多くの人の実情だと思います。
でもどうやら最近の研究によると、睡眠障害とメンタルダウン、特にうつ病の相互作用には、深いつながりがあるようなのです。
これらの二つの要素は、互いに影響し合い、みなさんの精神衛生と日常生活に大きな影響を与えている可能性があります。
そんなこんなで今回は、睡眠とうつ病の関係性について迫っていきたいと思います!
そもそもうつ病とは、みなさんの多くがご存知の通り、心の健康を著しく損なってしまう精神疾患の一種として捉えられています。
その主な症状としては、気分の低下や興味喪失、自己評価の低下、エネルギー不足などが挙げられますが、
これに加えて集中力の低下、自殺念慮、睡眠障害なども関連して現れることが多いです。
そして特に睡眠とこの精神疾患の関係性においては、一方が他方に影響を与える相互作用がしばしば見られます。
例えば、うつ病患者の約90%が不眠の症状を経験していると言われていたり、
その後高確率で後遺症状が残ることがあるのですが、その最も大きな割合を占めているのが不眠の症状になっています。
また通常、入眠困難や早朝覚醒といった症状も現れます。
一方で、不眠症は気分障害をさらなる悪化へと導く可能性も大きいです。
うつ病の初発・再発例の半数で、不眠が先行症状として発現することが報告されており、
その睡眠状態はうつ病の早期発見、早期治療において非常に重要な因子なのです。
ここで睡眠とうつ病の関係を扱ったある研究によると、
1年間の持続的な不眠症状を持つ人々はそうでない人と比較して、40倍以上のうつ病罹患リスクがあることが明らかになっています。
(その間に睡眠が改善した人は良い睡眠が取れている人と同程度のリスクになった。)
また別の研究においても、不眠の経歴がある人は、ない人よりも、向こう三年間でうつ病を発症するリスクが4倍以上にもなることが述べられています。
こうして見ると、睡眠が精神に大きな影響を与えているその影響の大きさがひしひしと感じられます。
良好な睡眠状態をつくり、維持することは精神疾患の予防と改善に強く作用しているようです。
睡眠障害が精神の不調を悪化させるメカニズムに関してはまだよく分かっていない部分も多いですが、その核心は心身の疲労回復に関わっているかも知れません。
うつ病に苦しむ人々は、睡眠のパターンや深さに変化が見られることがあるのですが、そこではしばしば深い眠りノンレム睡眠の割合が減少し、
レム(Rapid Eye Movement)睡眠の割合が増加することが報告されています。
このレム睡眠時の脳は比較的活発に活動しているので、脳は十分な休息をとれていないことになります。
その結果、不眠症などの睡眠障害に苦しむ人は、心身の回復力が低下し、日中の機能が低下することがあります。
健全な活動のためには、十分かつ健全な休息が必要となる、ということなのだと思います。
これらの睡眠の変化は、うつ病と睡眠障害の相関関係を裏付ける重要なエビデンスとサインとなります。
一般的に、うつ病の治療には認知行動療法、薬物療法、心理療法などが用いられますが、睡眠の改善も重要な焦点となってくるでしょう。
睡眠の質を向上させる取り組みをすることで、うつ病の症状を緩和し、回復を促進する助けになることがあります。
また、その根底にあるのは睡眠状態と精神の健康状態との密接なつながりです。
うつ病とはいかないまでも、気分障害やメンタルダウン、その他様々な精神不調に関して、この「睡眠」からのアプローチは非常に有効であると考えられます。
精神疾患、特にうつ病と睡眠の関係性は、互いに影響し合う複雑なものです。
睡眠障害がうつ病を悪化させる可能性がある一方で、うつ病自体が睡眠の質やパターンに影響を与えることもあります。
我々の心と体の健康を保つ上で、やはり睡眠は大きな鍵となっているのです!
今回はうつ病という、やや極端なお話ではありましたが、ここでの睡眠とメンタルの関係性から学べることはとてもたくさんあると思います!
少しでも心に不調を抱えている方が、快方への糸口を見つける上でのヒントとなれば幸いです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
気分障害における不眠管理の実態とその問題点
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1100020108.pdf
生活習慣病と睡眠障害
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/4/2/4_2_69/_pdf
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