寝落ち気絶は危険?今すぐ見直したい睡眠習慣と快眠のコツ

気絶と睡眠の違い|「すぐ寝る」は快眠ではなく“体のSOS”かもしれない

 

こんにちは!

睡眠改善の専門家、Lifree株式会社の高橋です。

 

「布団に入った瞬間に気絶したように寝る」
「会議中に意識が飛ぶように寝落ちする」
そんな経験、ありませんか?

 

一見すると「よく眠れている」ように思えますが、実はそれ、“睡眠”ではなく“気絶”に近い状態かもしれません。

今日は「気絶」と「睡眠」の違い、そして「すぐ寝る=健康」とは限らない理由を、
科学的な視点とLifreeでの現場経験をもとに解説していきます。

 

 

1. 「気絶」と「睡眠」はまったく別もの

まず知っておきたいのは、「気絶 睡眠 違い」の本質です。

どちらも“意識がない”という点では似ていますが、脳や神経の状態はまったく異なります。

●「気絶」とは?

気絶(失神)は、脳に一時的に酸素が行き渡らなくなることで、意識が急に途絶える状態
脳の活動が急停止に近い形でシャットダウンしており、休息どころか“緊急停止ボタン”を押したようなものです。

極度の疲労やストレス、睡眠不足、脱水、血糖低下などが原因で起こることもあります。

●「睡眠」とは?

一方で「睡眠」は、脳が意図的にリカバリーモードに切り替わる能動的な休息のプロセスです。
浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を90〜120分周期で繰り返し、脳と身体を回復させます。

つまり、「すぐ寝る 気絶」ような状態は、生理的な睡眠のプロセスを経ていない“強制終了”
短期的には眠れたように感じても、疲労は回復していないケースが多いのです。

 

 

2. 「寝る=気絶」状態になっている人が急増中

Lifreeが企業で睡眠改善サーベイを実施してきた中でも、「気絶 して寝る」ように急速に眠りに落ちる人は全体の約2割。

多くの場合、慢性的な睡眠負債を抱えています。

●寝つきが良すぎるのは要注意

一般的に「5〜10分以内に寝るのが理想」と言われますが、1分以内に眠るのは“SOSのサイン”

脳が「もう限界」と判断して強制的にシャットダウンしている状態です。

米スタンフォード大学の研究でも、入眠1分以内の人は、深い睡眠(ノンレム睡眠)の割合が短く
翌朝の集中力が低下しやすいことが示されています。

 

 

3. 「寝落ち=気絶」では回復できない理由

「寝落ち 気絶」という言葉がSNSで流行していますが、これは本来の睡眠サイクルを無視した危険な状態です。

●脳の回復プロセスがスキップされる

睡眠では、最初の90分に最も深いノンレム睡眠が現れます。
ここで脳の老廃物が除去され、ホルモン分泌や免疫機能が整います。
しかし、気絶のような急速入眠ではこのプロセスがスキップされ、翌朝に「寝たのに疲れが残る」状態になるのです。

●自律神経が乱れたまま

気絶的な入眠は、交感神経が優位のまま眠ることを意味します。
心拍数や体温が下がりきらず、浅い睡眠が続くため、夢見が多く、夜中に何度も目が覚める傾向があります。

単に“眠れている”のではなく
“倒れるように寝てしまう”状態は、ストレスや過労の危険信号なのです。

 

 

4. 「気絶するように寝る」生活が続くとどうなる?

 

・日中の集中力・判断力が低下
・情報処理スピードが遅くなる
・仕事のパフォーマンスが下がる
・イライラや感情の起伏が激しくなる
・免疫力・代謝・ホルモンバランスの乱れ

 

睡眠不足の人は、うつ病リスクが約40%に増加するというデータもあり、

「気絶的な睡眠」が続くことは、心身のリスクを高める行為とも言えます。

 

 

5. Lifreeが現場で感じる「気絶睡眠」の実態

Lifreeでは、上場企業を中心に180社・10万人以上の睡眠改善をサポートしてきました。

その中で、「寝る=気絶」状態の人の共通点が3つあります。

  1. 日中にカフェイン・刺激物の摂取が多い

    → 眠気を抑えるためにエナジードリンクやコーヒーなどを常用している

  2. 夜のスマホや光を浴びる使用が長い

    → ブルーライトで脳が覚醒しているため、睡眠リズムが乱れる

  3. 「寝る=仕事の後片付け時間」になっている

    → 心身がクールダウンできず、交感神経優位のまま眠っている

 

こうした生活習慣を放置すると、短期的には頑張れても、
長期的には生産性と幸福度の両方を下げる結果になります。

 

 

 

 

6. 「気絶睡眠」から「回復する睡眠」へ変える3つのステップ

① 就寝前30分を“減速タイム”にする

照明を少し落とし、スマホではなく紙の本や音楽に切り替えましょう。
脳を「戦闘モード」から「休息モード」へ切り替える習慣が、質の高い入眠を導きます。

② 「寝る時間」より「起きる時間」を固定する

人間の体内時計は「朝の光」でリセットされます。
起床時間を一定にすることで、自然と眠気のリズムが整い、**気絶的な寝落ちから“自然な眠り”**に変わります。

③ 体温リズムを整える

寝る90分前に入浴し、体温をいったん上げてから下げると入眠がスムーズに。
Lifreeのプログラムでは「入浴→ストレッチ→照明調整」の3ステップも1つとして提案しています。

 

 

7. Lifreeの経験から:企業での「気絶睡眠」改善事例

あるIT企業では、「気絶するように寝ている=よく眠れて、仕事を頑張っている証拠」と思っていた社員が多くいました。

しかし、睡眠改善プログラムを導入し、睡眠サーベイ+セミナー+4週間の行動習慣プランを実施した結果——

 

「気絶のように寝る」から「回復して寝る」へ変わることで、
メンタル・パフォーマンス・生産性のすべてが上向きました。



これはまさに、“睡眠は個人の課題ではなく企業の投資”であることを示す好例です。

 

 

8. まとめ|「寝落ち」は努力ではなく、限界のサイン

・「すぐ寝る=健康」ではなく「脳が悲鳴を上げている」可能性がある

・「気絶 と睡眠の 違い」を理解し、睡眠のプロセスを意識する

・寝る=リカバリー、つまり“自分を整える時間”である

 

 

Lifreeでは、睡眠改善を通じて心と体のリカバリー習慣を企業と個人の両輪で整える支援を行っています。



「寝る =気絶」ではなく「眠りで整う」文化を広げることが
これからのウェルビーイング経営の第一歩です。

 

 

睡眠に困ったときは専門家に相談を

「仕事が忙しくて睡眠時間を確保できない」「寝ても疲れが取れない」という方は、
睡眠の専門家に相談することで解決策を見つけることができます。

Lifree株式会社では、ビジネスパーソン向けに
パフォーマンスを最大化するための睡眠改善プログラムを提供しています。

睡眠の質を高め、日中の生産性を向上させる具体的な方法を知りたい方は
ぜひLifree株式会社までお問い合わせください。

 

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