こんにちは!
睡眠改善の専門家、Lifree株式会社の高橋です。
「布団に入った瞬間に気絶したように寝る」
「会議中に意識が飛ぶように寝落ちする」
そんな経験、ありませんか?
一見すると「よく眠れている」ように思えますが、実はそれ、“睡眠”ではなく“気絶”に近い状態かもしれません。
今日は「気絶」と「睡眠」の違い、そして「すぐ寝る=健康」とは限らない理由を、
科学的な視点とLifreeでの現場経験をもとに解説していきます。
まず知っておきたいのは、「気絶 睡眠 違い」の本質です。
どちらも“意識がない”という点では似ていますが、脳や神経の状態はまったく異なります。
気絶(失神)は、脳に一時的に酸素が行き渡らなくなることで、意識が急に途絶える状態。
脳の活動が急停止に近い形でシャットダウンしており、休息どころか“緊急停止ボタン”を押したようなものです。
極度の疲労やストレス、睡眠不足、脱水、血糖低下などが原因で起こることもあります。
一方で「睡眠」は、脳が意図的にリカバリーモードに切り替わる能動的な休息のプロセスです。
浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を90〜120分周期で繰り返し、脳と身体を回復させます。
つまり、「すぐ寝る 気絶」ような状態は、生理的な睡眠のプロセスを経ていない“強制終了”。
短期的には眠れたように感じても、疲労は回復していないケースが多いのです。
Lifreeが企業で睡眠改善サーベイを実施してきた中でも、「気絶 して寝る」ように急速に眠りに落ちる人は全体の約2割。
多くの場合、慢性的な睡眠負債を抱えています。
一般的に「5〜10分以内に寝るのが理想」と言われますが、1分以内に眠るのは“SOSのサイン”。
脳が「もう限界」と判断して強制的にシャットダウンしている状態です。
米スタンフォード大学の研究でも、入眠1分以内の人は、深い睡眠(ノンレム睡眠)の割合が短く
翌朝の集中力が低下しやすいことが示されています。
「寝落ち 気絶」という言葉がSNSで流行していますが、これは本来の睡眠サイクルを無視した危険な状態です。
睡眠では、最初の90分に最も深いノンレム睡眠が現れます。
ここで脳の老廃物が除去され、ホルモン分泌や免疫機能が整います。
しかし、気絶のような急速入眠ではこのプロセスがスキップされ、翌朝に「寝たのに疲れが残る」状態になるのです。
気絶的な入眠は、交感神経が優位のまま眠ることを意味します。
心拍数や体温が下がりきらず、浅い睡眠が続くため、夢見が多く、夜中に何度も目が覚める傾向があります。
単に“眠れている”のではなく
“倒れるように寝てしまう”状態は、ストレスや過労の危険信号なのです。
・日中の集中力・判断力が低下
・情報処理スピードが遅くなる
・仕事のパフォーマンスが下がる
・イライラや感情の起伏が激しくなる
・免疫力・代謝・ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足の人は、うつ病リスクが約40%に増加するというデータもあり、
「気絶的な睡眠」が続くことは、心身のリスクを高める行為とも言えます。
Lifreeでは、上場企業を中心に180社・10万人以上の睡眠改善をサポートしてきました。
その中で、「寝る=気絶」状態の人の共通点が3つあります。
日中にカフェイン・刺激物の摂取が多い
→ 眠気を抑えるためにエナジードリンクやコーヒーなどを常用している
夜のスマホや光を浴びる使用が長い
→ ブルーライトで脳が覚醒しているため、睡眠リズムが乱れる
「寝る=仕事の後片付け時間」になっている
→ 心身がクールダウンできず、交感神経優位のまま眠っている
こうした生活習慣を放置すると、短期的には頑張れても、
長期的には生産性と幸福度の両方を下げる結果になります。
照明を少し落とし、スマホではなく紙の本や音楽に切り替えましょう。
脳を「戦闘モード」から「休息モード」へ切り替える習慣が、質の高い入眠を導きます。
人間の体内時計は「朝の光」でリセットされます。
起床時間を一定にすることで、自然と眠気のリズムが整い、**気絶的な寝落ちから“自然な眠り”**に変わります。
寝る90分前に入浴し、体温をいったん上げてから下げると入眠がスムーズに。
Lifreeのプログラムでは「入浴→ストレッチ→照明調整」の3ステップも1つとして提案しています。
あるIT企業では、「気絶するように寝ている=よく眠れて、仕事を頑張っている証拠」と思っていた社員が多くいました。
しかし、睡眠改善プログラムを導入し、睡眠サーベイ+セミナー+4週間の行動習慣プランを実施した結果——
不眠スコア:平均50.6%改善
抑うつ度:36.5%改善
業務効率:22%向上
「気絶のように寝る」から「回復して寝る」へ変わることで、
メンタル・パフォーマンス・生産性のすべてが上向きました。
これはまさに、“睡眠は個人の課題ではなく企業の投資”であることを示す好例です。
・「すぐ寝る=健康」ではなく「脳が悲鳴を上げている」可能性がある
・「気絶 と睡眠の 違い」を理解し、睡眠のプロセスを意識する
・寝る=リカバリー、つまり“自分を整える時間”である
Lifreeでは、睡眠改善を通じて心と体のリカバリー習慣を企業と個人の両輪で整える支援を行っています。
「寝る =気絶」ではなく「眠りで整う」文化を広げることが
これからのウェルビーイング経営の第一歩です。
「仕事が忙しくて睡眠時間を確保できない」「寝ても疲れが取れない」という方は、
睡眠の専門家に相談することで解決策を見つけることができます。
Lifree株式会社では、ビジネスパーソン向けに
パフォーマンスを最大化するための睡眠改善プログラムを提供しています。
睡眠の質を高め、日中の生産性を向上させる具体的な方法を知りたい方は
ぜひLifree株式会社までお問い合わせください。