離職・欠勤を減らすための“睡眠改善”戦略|人的資本として考える

「人材が定着しない」
「休職者が増えている」
「採用してもすぐに辞めてしまう」。。。



そんな悩みを抱える企業が増えています。

厚生労働省の調査では、メンタル不調による休職・離職は過去10年で右肩上がり。



一方で、企業の多くは「ストレスチェック」「面談対応」など、“事後対応型”の施策にとどまっています。

しかし、Lifreeがこれまで支援してきた現場では、

「離職・欠勤の背景には“眠れていない社員”がいる」という共通点が見えてきました。



睡眠は、健康経営や人的資本経営の観点から見ても、最も効果的な“予防型投資”です。

本記事では、睡眠改善が離職・欠勤を防ぐ理由と、企業が実践できる具体的ステップを紹介します。

離職・欠勤の“隠れた原因”とは?

企業の離職や長期休職の主な要因として、
「職場の人間関係」「業務量の多さ」「メンタル不調」などが挙げられます。
しかし、実際に従業員ヒアリングを行うと、
多くの社員がこう話します。

「眠れない日が続いて、朝から気力が出ない」

「仕事のことを考えると夜中に何度も目が覚める」

つまり、離職のきっかけは“心”ではなく“眠り”から始まっているのです。

慢性的な睡眠不足や不眠症の人は、うつ病を発症するリスクが約2〜3倍

さらに、米国CDC(疾病予防管理センター)は「睡眠不足はうつ・不安・欠勤の最大リスク因子」と指摘しています。

つまり、「眠れない状態」はすでに“予兆”です。
メンタルの問題が深刻化する前に、睡眠段階でのサポートを行うことが、離職・欠勤の防止につながります。

 

睡眠改善によるコスト削減効果

企業にとって、1人の離職は大きな損失です。



離職コストは、採用・教育・引き継ぎ・生産性低下などを含めると、

一般的に年収の1.5倍(国内調査)〜最大3倍(海外調査)に達するとされています。
(リクルートワークス研究所・SHRM調査より)



仮に年収500万円の社員が1名離職すれば、1,500万円以上の経済損失。

一方、経済産業省の分析によれば、睡眠改善による生産性向上効果は年間32.8万円/人

運動や食事よりも約10倍高い費用対効果があるとされています。

また、Lifreeが実施する企業向け睡眠プログラムでは、

参加者の不眠スコアが50%以上改善し、メンタル不調傾向者が約3割減少する傾向が見られています。

つまり、社員の“睡眠の質”を高めることで、

睡眠施策は「人件費の削減策」ではなく、

人的資本を守るための“最小投資・最大効果”の戦略です。

人的資本経営としての価値

近年、人的資本経営が注目されています。

「社員の健康・幸福・スキルを投資対象として可視化する」ことが求められ、

ESG評価や企業価値に直結する時代になりました。

睡眠は、その中でも「健康資本」と「生産性資本」を同時に高める指標です。

たとえば、Lifreeの支援先企業で睡眠改善プログラムを導入した結果、

「睡眠を改善する=社員が自分の健康に主体的になる」ことで、

組織全体の自己管理力とレジリエンスが高まります。

これは人的資本経営の中核を成す“セルフマネジメント力”そのものです。

睡眠改善を活かした離職・欠勤対策ステップ

STEP1:現状把握

まずは、睡眠に関する実態調査(睡眠サーベイ)を実施。

社員の睡眠時間・寝つき・疲労感を可視化します。

アンケート形式でも構いませんが、Lifreeでは睡眠状態テストなどを活用し、傾向を分析しています。

STEP2:管理職・人事の理解促進

マネジメント層が「睡眠=経営課題」という意識を持つことが不可欠です。

短眠文化や「根性論」が残る組織では、社員が安心して相談できません。

管理職向け研修で、睡眠とパフォーマンス・メンタルの関係をデータで学ぶところから始めましょう。

STEP3:全社員向けの啓発・研修・セミナー

オンラインや対面セミナーで、「睡眠とストレス」「眠りと集中力」など複数テーマに提供しています。

Lifreeではピアラーニング(社員同士の共有)形式を採用し、満足度90%超の実績があります。

STEP4:改善プログラム・サポート導入

意識を変えるだけでなく、実際の行動を変えるための支援を行います。

3〜6ヶ月のプログラムで睡眠習慣の改善・セルフケアの定着を促進。

継続フォローによって離職防止効果を持続させます。

STEP5:効果測定と報告

導入後は、睡眠スコアやメンタル傾向の変化を測定。

休職・離職者の推移やプレゼンティーイズム損失を比較し、経営層に報告します。

「見える化」することで、継続的な健康投資として位置づけられます。

まとめ|“眠り”から始める人的資本経営

離職・欠勤の根本的な原因は、「働きすぎ」ではなく「休めていないこと」。

睡眠は、社員が“自分を取り戻す時間”であり、最も基本的な生産性投資です。

睡眠を整えることは、

人的資本経営を本気で進めたい企業こそ、まず“眠り”に投資を。

Lifreeは、データと行動変容支援を両輪に、

「社員が眠りで整う組織づくり」をこれからもサポートしていきます。

 

 

睡眠に困ったときは専門家に相談を

「仕事が忙しくて睡眠時間を確保できない」「寝ても疲れが取れない」という方は、
睡眠の専門家に相談することで解決策を見つけることができます。

Lifree株式会社では、ビジネスパーソン向けに
パフォーマンスを最大化するための睡眠改善プログラムを提供しています。

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