ショートスリーパーを診断するには?本当の短眠体質を見極める方法

 

本当にいる?「ショートスリーパー」の正体と特徴

 

こんにちは!Lifreeの高橋です。


「睡眠時間を削っても大丈夫な人、いわゆる“ショートスリーパー”って本当にいるの?」と、
気になったことはありませんか?

最近、3時間睡眠でも日中に疲れない人がいるという研究結果が話題になりました
参考記事)。

確かに、自然なショートスリーパーは実在します!
私たちがサポートしていても100人に1人くらいはショートスリーパーの方がいます。

しかし、実際にそれを見極めるには科学的根拠と冷静な視点が欠かせません。

今日は「ショートスリーパーを診断するにはどうすればいいの?」というテーマで、
誤解しがちなポイントも交えながら、詳しく解説していきます!

 

 

 1. ショートスリーパーとは?その正体を正しく知る

まず、「ショートスリーパー」とは、
平均睡眠時間が4時間未満でも、日中の眠気や集中力低下がなく健康に生活できる人を指します。

実際に、こうした人は全人口の1%未満といわれており、非常に稀な存在です。

最近の研究では、DEC2遺伝子やADRB1遺伝子の突然変異が関わっていることが分かっています。
これにより、睡眠の質を高める仕組みが遺伝的に備わっているのです。

 

しかし!
「じゃあ、自分も睡眠を減らせばそのうち慣れるかな?」と思った方は要注意⚠️

遺伝子レベルの特性なので、
真似して短時間睡眠を続けると健康リスクが高まる可能性もあるのです。

 

 

2. ショートスリーパーの特徴

実際のショートスリーパーには、共通する特徴がいくつかあります。
Lifreeで睡眠コーチングをしている中でも、自然短眠型の人には下記のような傾向が見られます。

 

1)目覚めが自然で、アラーム不要

ショートスリーパーの方は3〜5時間で自然に目が覚め、目覚め直後から頭が冴えています。
「二度寝したい」と感じることがほとんどありません。
むしろ、長く寝ようとすることで調子を悪くする方が多いのが現場で起きていることです。

 

2)日中の眠気・集中力低下がない

午前も午後もパフォーマンスが安定しており、午後の眠気やイライラが少ない
会議中や移動中に眠くなることもほとんどありません。

 

3)ポジティブで活動的な性格

遺伝的にセロトニンの働きが高く、感情の浮き沈みが少ないと言われます。
朝型傾向が強く、好奇心旺盛・社交的なタイプも多いです。
そしてマグロのようにずっと活動し続けることが好きで、止まれない性格
またADHD傾向の方も多いというのが実際のクライアントさんもみてきて思うことです。

 

4)健康指標が安定している

体重・血圧・血糖値などが安定しており、慢性疲労や免疫低下の兆候が少ない。
「短くても質の高い睡眠」がしっかり取れている証拠です。

 

 

 3. 一般人の“ただの睡眠不足”とどう違う?

「ショートスリーパーかも?」と自己診断する人も多いですが、
実はただの慢性睡眠不足と混同しがちです。

 

睡眠不足のサイン

・朝起きるのがつらい
午後に強い眠気がある
休日に寝だめをしてしまう
イライラしやすい、集中力が続かない

こうした症状がある場合、ショートスリーパーではなく、単なる睡眠不足
真のショートスリーパーなら、これらがほぼないのが大きな違いです。

 

 

 4. どうやって診断する?3つのポイント

「本当にショートスリーパーかどうか」は、
以下の3つのポイントで慎重に見極める必要があります。

 

① 医療機関や睡眠専門家の診断

まずは睡眠専門医に相談しましょう。睡眠ポリグラフ検査(PSG)など、
科学的に睡眠の質を評価できる検査があります。
睡眠の深さや周期、脳波の変化を調べることで、本当の短眠体質かどうかを判断できます。

 

② 遺伝子検査の活用

遺伝子変異が関わることが分かっているため、遺伝子解析サービスを利用する人もいます。
でも日本では、まだ医療機関レベルの検査が中心ですが、
将来的には遺伝子検査の活用が広がるかもしれません。

 

③ 客観的な日中パフォーマンスの評価

短眠でも、日中の活動量・集中力・感情の安定が保たれているかが重要です。
簡単な方法として、以下を1〜2週間セルフチェックすると良いでしょう。

 
チェックポイント 
✔️仕事の集中度→1日を通して頭が冴えているか
✔️体の疲労感→夕方以降にだるさが出ないか
✔️イライラ・気分→いつも通り穏やかに過ごせるか

 

もし問題が出ていれば、ただの寝不足です。無理に短眠を続けないようにしましょう。

 

 

5. ショートスリーパーのリスクと注意点

自然な短眠体質の人は確かにいます。
でも、それは進化的な突然変異のようなもの。

一般人が無理に睡眠を削ると、深刻なリスクがつきまとうので注意しましょう。

🔻 主な健康リスク

・慢性疲労症候群
・免疫力の低下(風邪や病気にかかりやすくなる)
・メンタルヘルスの悪化(うつ、情緒不安定)
・生活習慣病リスクの上昇(糖尿病、高血圧など)

 

🔻 覚えておきたいこと

「短時間睡眠でも平気=特別な体質の可能性はある」けど、ほとんどの人はただの睡眠負債

SNSやメディアの「短眠ブーム」に踊らされず、自分の体感と客観データを見極めることが大切です。

 

 

6. 睡眠時間は“人それぞれ”という結論

必要な睡眠時間には個人差があります。

しかし重要なのは「どれだけ短く眠れるか」ではなく、日中どれだけ快適に動けるかです。

タイプ睡眠時間特徴
ショートスリーパー3〜4時間遺伝的体質。ごく少数。
一般的な成人7〜9時間日中の集中力・体調が安定。
睡眠負債型5〜6時間自覚なしに疲労蓄積・情緒不安定。

 

あなたの心身が「今日も元気!」と言える時間こそ、あなたにとっての最適睡眠です。

 

 

7. Lifree現場からのアドバイス

Lifreeではこれまで180社10万人以上のビジネスパーソンの睡眠を支援してきました。

その中で明確にわかったのは、「短く寝る人」よりも「自分のリズムを理解して眠る人」の方が
圧倒的に成果を出しているということです。

たとえば、
・22時台に入眠し6時間睡眠でも深い睡眠を確保できている人
・寝る時間を毎日固定し、体内時計が安定している人
・起床後1時間以内に日光を浴びている人

こうした人たちは、短時間でも疲れにくく、仕事もプライベートも充実しています。

つまり、「ショートスリーパー」より「ショートスリープでも回復できる習慣」のほうが重要なのです。

 

 

まとめ

① ショートスリーパーは確かに存在するが、全体の1%未満

② 特徴は「自然覚醒」「日中の眠気なし」「感情安定」「健康指標安定」

③ 自己判断ではなく、検査と客観的データで見極める

④ 睡眠時間を削るより「質とリズム」を整える方が圧倒的に成果が出る

 

無理に“短く眠る努力”をするより、自分の体の声を聞き、整える睡眠を。
それが本当の意味での「ハイパフォーマンススリープ」です。

 

 

睡眠に困ったときは専門家に相談を

「仕事が忙しくて睡眠時間を確保できない」「寝ても疲れが取れない」という方は、
睡眠の専門家に相談することで解決策を見つけることができます。

Lifree株式会社では、ビジネスパーソン向けに
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ぜひLifree株式会社までお問い合わせください。

 

 

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