[最終更新日:2026-09-15]
【疲労が蓄積した社員を対象に、2週間の伴走支援で睡眠・メンタル・疲労の改善を実現】
導入前の課題
健康経営を推進する企業では、
ストレスチェックや睡眠アンケートを実施している企業が増えています。
しかし、
「疲労や睡眠に課題がある社員が分かっても、その後の改善施策につながらない」
という課題も少なくありません。
今回ご紹介するのは、ITソリューション企業で実施した疲労回復プログラムです。
営業職や技術職を中心に、日々の業務による疲労の蓄積を感じている社員を対象として
2週間の伴走型プログラムを実施しました。
睡眠不足や不眠だけでなく、
- 慢性的な疲労
- 日中の眠気
- メンタル不調
- 集中力・判断力の低下
といった課題の改善を目指しました。
実施内容
実施期間
2週間
対象
ITソリューション企業の
疲労の蓄積に悩む社員20名
プログラム内容・流れ

- 疲労・睡眠メンタル状態の測定
- 疲労回復セミナー
- 2週間の伴走支援
- 毎日の実践・振り返り
- 再測定
結果①睡眠不足(日中の眠気)が31.3%改善
エプワース眠気尺度
開始時は
- 安全 20%
- やや危険 60%
- 危険 20%
2週間後の改善
- 安全 45%
- やや危険 40%
- 危険 15%

危険・やや危険の割合は31.3%改善。
平均点も14.4%改善しました。
結果②不眠症状が35.0%改善
アテネ睡眠尺度
開始時は90%が危険判定でした。
2週間後の改善
- 安全 35%
- やや危険 20%
- 危険 45%
危険・やや危険は
35.0%改善。
平均点も
31.0%改善しました。

結果③抑うつ症状が28.6%改善
QIDS-J(簡易抑うつチェック)
開始時は
正常判定が30%でしたが、
終了後には
正常判定が50%まで増加しました。
軽度以上の割合は
28.6%改善。
平均点も
16.0%改善しました。
睡眠だけではなく、
メンタル面にも改善が確認されました。

結果④蓄積疲労が30.0%改善
蓄積疲労度セルフチェック
開始時は
危険・やや危険が100%でした。
2週間後の改善
- 疲労なし 20%
- 疲労あり 10%
- やや危険 30%
- 危険 40%
危険・やや危険の割合は
30.0%改善。
平均点も
27.6%改善しました。

参加者に最も効果があった取り組み
アンケートでは
「何が最も効果的だったか」を集計しました。
第1位 環境改善(片付け・整理整頓・断捨離)
最も多かったのは、
- 寝室の整理
- 部屋の片付け
- 冷蔵庫・パントリー・靴箱の整理
など、生活環境を整える取り組みでした。
参加者からは
「ダンボールで床が見えなかった部分も少しずつ見えてきました。」
「部屋が片付いて気持ちもスッキリしました。」
といった声が寄せられました。
環境を整えることで心理的な余裕が生まれ、
睡眠や行動の改善につながったと考えられます。
第2位 睡眠改善
睡眠時間の確保や寝室環境の見直しに取り組んだ結果、
- 朝まで眠れる日が増えた
- 夜中に目覚めなくなった
- 寝つきが良くなった
など、睡眠の質の向上を実感する声が多く見られました。
第3位 入浴・エプソムソルト・岩盤浴
疲労回復を目的として
- エプソムソルト入浴
- 岩盤浴
を取り入れる参加者も多く、
「朝の目覚めが違いました。」
「疲れが取れた感じがします。」
という声が寄せられました。
行動変容につながった取り組み
この2週間では、
睡眠だけでなく生活習慣そのものにも変化が見られました。
実践された内容としては、
- 睡眠環境の改善
- エプソムソルト入浴
- 栄養バランスの見直し
- 血糖値の見える化
- パワーナップ
- 運動・ウォーキング・ランニング
- 岩盤浴
など、多岐にわたります。
参加者自身が「自分に合う方法」を見つけながら継続できたことが特徴でした。
プログラムで最も良かったこと
アンケートでは、
第1位
仲間と一緒に取り組めたこと
第2位
睡眠や疲労回復について正しい知識が学べたこと
第3位
生活を見直すきっかけになったこと
が上位となりました。
参加者からは
「一人では続かなかったと思います。」
「皆さんに励まされました。」
「知識だけで終わらず、実践できたことが良かったです。」
という声も多く寄せられました。
なぜ改善につながったのか
今回のプログラムでは、睡眠の知識を伝えるだけではなく、
「知る → 実践する → 振り返る → 継続する」
というサイクルを2週間かけて繰り返しました。
さらに、参加者同士が実践内容を共有し、
お互いに刺激を受けながら取り組める環境をつくったことで
行動変容が生まれやすくなりました。
また、睡眠だけに着目するのではなく、
- 環境改善
- 入浴
- 栄養
- 運動
- パワーナップ
など、一人ひとりが自分に合った疲労回復方法を実践できたことも
睡眠・疲労・メンタルの改善につながった要因と考えられます。
まとめ
今回、ITソリューション企業で実施した2週間の睡眠改善プログラムでは、
- 睡眠不足(日中の眠気)31.3%改善
- 不眠症状35.0%改善
- 抑うつ症状28.6%改善
- 蓄積疲労30.0%改善
という客観的な改善が確認されました。
特に印象的だったのは、睡眠改善だけでなく
片付けや睡眠環境の見直し、入浴、栄養、運動など、日常生活の小さな行動が継続されたことです。
また、「仲間と取り組めたこと」が最も高く評価されており、
知識を伝えるだけではなく、実践と継続を支援する伴走型プログラムの価値が表れた結果となりました。
健康経営において、睡眠改善は単なる福利厚生ではありません。
睡眠や疲労を「測る」だけで終わらせず、
一人ひとりの行動変容まで支援することが、安全性・生産性・メンタルヘルスの向上につながる
重要な取り組みであることが、今回の事例からも確認できました。
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