いびきは「舌」で変えられる|舌トレーニングで睡眠の質を取り戻す方法

「最近、いびきがうるさいと家族に言われる」

「しっかり寝たはずなのに、日中に強い眠気がある」
40代後半以降の男性から、こうした相談は非常に多く寄せられます。


実はそのいびき、年齢や体重のせいだけではありません。

近年注目されているのが

「舌トレーニング(口腔筋トレーニング)」によるいびき改善です。

この記事では、
・いびきが起こる本当の原因
・危険ないびきの見分け方
・舌トレーニングが有効な理由
・自宅でできる具体的トレーニング10選
・効果が出ない場合の最新治療(舌下神経電気刺激療法)

まで、睡眠の専門家視点で網羅的に解説します。

 

 

いびきの原因とは?なぜ40代以降で悪化しやすいのか

いびきは、睡眠中に空気の通り道(気道)が
狭くなることで発生する振動音
です。

40代後半からいびきが悪化しやすい理由には、次のような要因があります。

・加齢による筋力低下(特に舌・喉)
・体重増加・内臓脂肪の増加
・アルコール摂取量の増加
・疲労やストレスの蓄積

特に見落とされがちなのが、「舌の筋力低下」です。

 

 

そのいびき、放置して大丈夫?危険ないびきの見分け方

すべてのいびきが危険というわけではありません。
しかし、次に当てはまる場合は注意が必要です。

危険ないびきのサイン
 ・いびきが途中で止まり、再び大きな音で再開する
 ・寝ているのに呼吸が苦しそう
 ・朝起きた時に強い疲労感がある
 ・日中の眠気が強く、仕事中にウトウトする
 ・家族から「息が止まっている」と言われた

これらは 睡眠時無呼吸症候群(SAS) の可能性もあるため
この場合、セルフケアと並行して医療機関の受診が必要です。

 

 

いびきと舌の深い関係|舌が落ちるとなぜ音が出るのか

睡眠中、私たちの体は全身の筋肉が緩みます。

その中でも影響が大きいのがです。
舌は想像以上に大きく重い筋肉の塊。


筋力が低下すると、仰向けで寝た際に
舌が喉の奥へ落ち込み(舌根沈下)ます。

すると、
・気道が狭くなる
・空気が通るたびに喉が振動する
・いびき音が発生する

という仕組みです。

つまり、舌を支える力が弱くなる=いびきが出やすくなるのです。

 

 

なぜ「舌トレーニング」でいびきが改善するのか

舌トレーニングの目的はシンプルです。
・舌の筋力を回復させる
・舌が正しい位置に保たれる
・気道が確保される

これにより、いびきが軽減します。
実際、軽度〜中等度のいびきでは
舌トレーニングだけで改善するケースも多いことが報告されています。

 

 

【セルフチェック】あなたのいびきは舌タイプ?

次の項目をチェックしてみてください。

・朝起きると口が乾いている
・寝ている間、口が開いていると言われる
・仰向けでいびきがひどくなる
・舌が大きい・歯の跡がついている
・日中、口呼吸が多い

3つ以上当てはまる場合、舌由来のいびきの可能性が高いです。

 

 

自宅でできる舌トレーニング基本編

まずは基本となる3つから始めましょう。

① あいうべ体操
 ・「あー」「いー」「うー」「べー」と大きく口を動かす
 ・1セット10回、1日3セット

② 舌回し運動
 ・舌で歯茎の外側をなぞるように円を描く
 ・左右10回ずつ

③ 舌押し 
 ・舌を上顎に強く押し付け5秒キープ
 ・10回

 

 

いびき解消に効果的な舌トレーニング10選

① あいうべ体操

概要
「あ・い・う・べ」と口を大きく動かす、最も基本的な舌・口周りトレーニングです。

やり方
 ・「あ」:口を大きく開く
 ・「い」:口角を横に引く
 ・「う」:口をすぼめる
 ・「べ」:舌を思いきり前に出す→ これらを1セット10回、1日2〜3セット

なぜいびきに効く?
舌・口輪筋・喉周りの筋肉をバランスよく刺激し、
睡眠中の舌の落ち込み(舌根沈下)を防ぐ効果があります。

向いている人
 ・口呼吸が多い
 ・朝起きると口が乾く
 ・いびきの初期段階の人

 

② 舌回し運動

概要
舌で歯茎の外側をなぞるように回すトレーニングです。

やり方
    ・口を閉じたまま、舌で歯茎を一周なぞる
 ・右回り10回、左回り10回

なぜいびきに効く?
舌の柔軟性と筋持久力が向上し、
舌が正しい位置(上顎側)に収まりやすくなります。

向いている人
・舌がこわばりやすい
・滑舌が悪くなってきた
・顎まわりが疲れやすい

 

③ 舌押し

概要
舌を上顎に強く押し付けるシンプルな筋トレです。

やり方
 ・舌全体を上顎に密着させる
 ・5秒キープ → 力を抜く
 ・10回繰り返す

なぜいびきに効く?
舌を持ち上げる筋肉(舌骨筋群)を鍛え、
仰向けでも舌が落ちにくくなります。

向いている人
 ・仰向けでいびきがひどい
 ・舌が大きい・歯型がついている

 

④ 舌を前に突き出す

概要
舌を前に出すことで、舌の前後方向の筋力を鍛えます。

やり方
 ・舌をできるだけ前に出す
 ・5秒キープ
 ・10回


なぜいびきに効く?

舌が後方に引き込まれる力を抑え、
気道を塞ぎにくくする効果があります。


向いている人
 ・「ガッ」という低いいびき音
 ・舌根沈下が疑われる人

 

⑤ 舌を上下左右に動かす

概要
舌の可動域を広げるトレーニングです。

やり方
 ・舌を上・下・左・右に動かす
 ・各方向5秒ずつ
 ・2〜3セット


なぜいびきに効く?

舌全体のコントロール力が高まり、
睡眠中も舌が安定しやすくなります。

向いている人
 ・舌の動きが鈍い
 ・口が半開きで寝ている

 

⑥ ガムを左右均等に噛む

概要
左右バランスよく噛むことで、舌と顎を同時に鍛えます。

やり方
 ・ガムを左右均等に噛む
 ・1回5〜10分


なぜいびきに効く?

噛む動作は舌・顎・喉の筋肉を連動させ、
口周り全体の筋力低下を防ぎます。


向いている人
 ・片側噛み癖がある
 ・顎が疲れやすい

 

⑦ 口を閉じて鼻呼吸キープ

概要
鼻呼吸を習慣化するためのトレーニングです。

やり方
 ・口を閉じる
 ・鼻だけで呼吸
 ・30秒〜1分キープ

なぜいびきに効く?
口呼吸は舌が下がる原因。
鼻呼吸を定着させることでいびきの根本改善につながります。

向いている人
 ・寝ている間に口が開く
 ・朝の喉の痛みがある

 

⑧ 発声トレーニング(ら・た・な行)

概要
舌をしっかり使う発音で筋力を鍛えます。

やり方
 ・「ら・り・る・れ・ろ」
 ・「た・ち・つ・て・と」
 ・「な・に・ぬ・ね・の」各10回ずつ


なぜいびきに効く?

舌先〜奥まで幅広く使い、
喉の緩みを防ぎます。


向いている人
 ・滑舌が悪くなってきた
 ・声がこもる

 

⑨ ストロー吸引トレ

概要
ストローで吸う動作を使ったトレーニング。

やり方
 ・ストローで水や空気を吸う
 ・10回程度


なぜいびきに効く?

舌と喉の連動筋を鍛え、
気道を支える力が向上します。


向いている人 
 ・軽度〜中等度のいびき
 ・呼吸が浅い人

 

⑩ 嚥下トレーニング(ごっくん体操)

概要
飲み込む力を高めるトレーニングです。

やり方
 ・唾液を意識して「ごっくん」と飲み込む
 ・5〜10回

なぜいびきに効く?
嚥下筋は舌と直結。
鍛えることで舌根沈下を防ぎ、無呼吸予防にも有効です。

向いている人 
 ・食事でむせやすい
 ・いびき+日中の眠気がある
  ▶︎1日3〜5分で十分です。

 

舌トレーニングはいつ効く?効果が出るまでの目安

目安として、
・早い人:2〜3週間
・多くの人:1〜2ヶ月

で変化を感じ始めます。

注意点

・やりすぎない(1日10分以内)
・痛みが出たら中止
・毎日コツコツ続ける

 

 

舌トレーニングだけでは不十分なケースとは

以下の場合、舌トレーニング単独では改善が難しいことがあります。

・重度の肥満
・顎の骨格的問題
・中等度以上の睡眠時無呼吸症候群

その場合は医療的アプローチを検討します。

 

 

舌下神経電気刺激療法とは?話題の最新治療

舌下神経電気刺激療法は、
舌を動かす神経に電気刺激を与え、舌根沈下を防ぐ治療です。

特徴
・CPAPが合わない人向け
・中等度の睡眠時無呼吸症候群が対象
・手術が必要なケースあり

「セルフケア+医療」の選択肢として注目されています。

 

 

舌トレーニングと併用したい生活習慣改善

・寝酒を控える
・横向きで寝る
・枕の高さを見直す
・体重管理
・就寝前スマホを控える

これだけでも、いびきは軽減します。

 

 

まとめ|いびき改善は「舌」から始めるのが最短ルート

・いびきの多くは舌の筋力低下が原因
・舌トレーニングは自宅でできる有効策
・2〜8週間で変化を感じる人が多い
・改善しない場合は医療の力を借りる

いびきは「年齢のせい」ではありません。


正しく対処すれば、睡眠の質はまだ取り戻せます。

まずは今日から、
舌を意識する3分間を始めてみてください。

 

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