【世界も驚く、日本人の睡眠】

みなさん、こんにちは!

今日のテーマは、ズバリ「日本人の睡眠事情」についてです。

睡眠時間が少ないと悪名高い日本社会ですが、実際のところどのようなデータが出ているのか、

具体的なデータに注目しながら考えていきたいと思います。

 

みなさんの睡眠は日本国内全体と比較してどう位置づけられるのか、そして世界の人々からするとどう見えるのか、ぜひ自分自身を当てはめてみてください!

 

日本人の睡眠について

まず日本人の平均睡眠時間についてですが、経済協力開発機構(OECD)が出した統計(*1)によると、

日本人の平均睡眠時間は約442分(7.3時間)と報告されており、OECD加盟国36国中最下位を記録しています。

さらに詳しくみていくと、厚生労働省の調査(*2)では睡眠時間が7時間未満の人が全体の70%近くにまで及んでいます。

これは、一般的に推奨される睡眠時間が7~9時間であることを踏まえると、日本人は圧倒的に睡眠不足であることが分かると思います。

 

さらに、同調査から見えてくるもう一つの懸念点が、その「質」の問題です。

ここでいくつかの項目に対して、肯定的な回答をした人の割合を以下に示しています。

 

・寝つきに時間がかかった(28.9%)

・睡眠途中に目が覚めてしまった(44.6%)

・睡眠全体の質に満足できなかった(34.7%)

 

このようなデータを総合的に見ていくと、どうやら日本人の睡眠に関する課題は、単純にその長さだけでなく、もっと根深い部分にもあるようです。

 

睡眠時間を削る=生産性UP ではない!

(全体として)日本人の睡眠時間が短い!というのは今更ながらの話題でもありますが、では何がそんなに深刻であるというのか。

 

まず、健康への悪影響があります。

睡眠不足は免疫力の低下や心臓病、糖尿病、肥満、認知機能の低下など、いわゆる生活習慣病と呼ばれるような様々な疾患や健康リスクの増加と関連しています。

さらに、睡眠不足は仕事や学業のパフォーマンスにも悪影響を及ぼし、集中力の低下や判断力の鈍化、ミスの増加などが報告されています。

 

また、そうした問題に付随した大きな問題が、社会的な経済損失です。

ここで重要であるのは、睡眠時間を削ることは必ずしも生産性の向上と結びついているわけではない、ということです。

上記のOECDの同調査によれば、加盟国中先進国7カ国の睡眠時間の内訳は以下のようになっています。

 

・アメリカ(8時間48分)

・スペイン(8時間36分)

・フランス/イタリア(8時間33分)

・イギリス(8時間28分)

・ドイツ(8時間18分)

 

このデータに加えて、時間あたりの労働生産性のデータを比較しても、日本は7カ国中最下位であり、全体からしても21位/36カ国で、かなり低い値になっています。

つまり、睡眠時間を削ることと生産性の向上の間に相関関係はなく、むしろ睡眠不足が損害をもたらしている可能性も大いに考えられるのです。

 

実際にランド研究所(*3)が出した試算によると、

日本人の睡眠不足による国家的損失は1380億ドル(15兆円)にものぼると言われており、これは日本のGDPの2.92%にも相当します。

こちらのデータでも日本はワースト1位の冠をいただいてしまったようです。

つまり睡眠の問題は、個人の心身の健康のみならず社会全体へ大きく波及していくものでもあるのです。

 

端的にいうと、健康的にも経済的にも日本人はもっと寝た方がいい、ということになりそうです。

そしてそれは睡眠時間だけでなく、その質も大きな問題となってくるでしょう。

 

どうやって変えていこう

このような状況の背景には、いくつかの要因があります。最後に、この現象の根っこの部分とこれからのことに関して少し触れておきたいと思います。

 

まず第一に、日本の従来の働き方や雰囲気が挙げられます。

日本では長時間労働や過労が深刻な社会問題となっており、労働時間が長くなることで十分な睡眠時間を確保することが難しくなっています。

高度経済成長期にも代表されるような、強靭な身体を以て、それを粉にして働くような働き方も確かに多くの恩恵を社会にもたらしてくれましたが、

社会の波はまさに新たな働き方の形を模索する変革期にあります。

これから大切になってくるのは心身の健康を土台としてwell-beingの考え方であり、

社会全体の幸福のために、労働時間の短縮や労働環境の改善に取り組むことは非常に大きな意義を持つように感じられます。

その文脈の一つに、まさしく睡眠改善も位置付けられるでしょう。

 

第二に、デジタル機器の普及も睡眠不足の要因となっています。

スマートフォンやパソコンなどの電子機器の使用が夜遅くまで続き、入眠時間の遅れが睡眠時間を短くしてしまいます。

そして、これらの機器から発せられるブルーライトがメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させる可能性も指摘されています。

こうした問題の改善には個人の意識も重要です。

スマートフォンやパソコンの使用を寝る前に控える、睡眠の質を高めるための環境づくりなど、自身の睡眠習慣を見直すことも大切です。

そうしたきっかけを提供し、着実かつ持続的に行動を変えていくお手伝いをするのが、睡眠改善の考え方です。

 

睡眠は健康と生活の質に直結する重要な要素です。

日本人の睡眠時間が不足している現状は深刻な問題であり、個人と社会のレベルでの対策が求められています。

ぜひあなた自身のために、そして社会全体のために、少しでも睡眠改善に興味を持っていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

(*1)

「Gender Data Portal 2021」

(https://www.oecd.org/gender/data/)

(*2)

「令和3年度 健康実態調査結果の報告」(https://www.mhlw.go.jp/content/11131500/000904748.pdf)

(*3)

参考:米国 ランド研究所

(http://www.rand.org/pubs/research_reports/RR1791.html)

 

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