みなさんこんにちは!
睡眠の専門家Lifreeの高橋です。
近年、健康経営というワードが社会的にホットであるのは既にご存知のことだと思います。
簡単にまとめると、健康経営とは、企業が従業員の健康や働き方に積極的にアプローチし、企業の利潤と人々のwell-beingを追求する経営手法のことです。
健康経営には、従業員の健康把握や健康増進のための施策の実施が含まれます。
こうした取り組みを行うことで、従業員の方々の生活はより豊かに、企業は生産性の向上や経営効率の改善、さらには離職率の低下などの効果を期待することができるという訳です。
企業に運営にとって健康経営がそれほどまでに重要である理由、それは従業員の健康状態が組織全体の業績や生産性に深く関連しているためです。
たとえば、従業員の方々が健康であることは、疾病やストレスによる休職や離職が少なく、安定した組織構築ができることを意味します。
経済産業省が出したある資料によると、健康関連リスクが高いと判断された組織は、低いと判断された組織と比較して、健康関連費用が1.4倍になるとの報告が示されており、
社員1人あたりが健康になることで、約30万円程度の損失削減ができると言われています
(経済産業省『健康経営の促進向けて取組』)。
企業にとって、現在の医療費や病欠による損害は地味に大きな痛手となっている可能性があるのです。
あるいは、実際の健康経営に関する研究では、日本企業において健康経営の導入が、業績や従業員の健康に大きな影響を与えることが報告されています。
あるシンクタンクの行った健康経営に関する調査によると、健康施策の積極的に取組む企業は、
そうでない企業に比べて、従業員の運動習慣や健康状態が改善され、売上成長率が高い傾向にあることが明らかになりました
(健康経営度調査データに基づいた健康経営と企業業績の関係性の定量分析『野村證券株式会社』2023)。
健康系と業績の間の関係性は、近年の研究で着実に明らかになってきています!
また、精神的・身体的に健康であることは、仕事に対する意欲や集中力が阻害されることを防いだりなど、その他のパフォーマンス上の様々な効果を期待することができます。
こうした報告からも、健康経営が企業にとって重要であることが分かります。
健康経営は今や机上の空論ではなく、確かに経営上の大きな要素になっているのです。
さらに、健康が改善された人々は、さらなる健康増進活動への参加率が高くなる傾向があります。
企業の健康経営を推進することは、従業員の方々の健康状態と、企業の業績や生産性の向上の間に、よい循環を作りだすことであるとも言えるでしょう。
そして最後に、「睡眠」に関しても付け加えさせてください。
アメリカの研究所が出したある試算では、多様な形での睡眠抑制が一年間に日本経済に与える損害額は1380億ドル、と言われています。
1380億ドル!日本円で軽く見積もっても10兆円以上です。
これは世界ワースト1位であり、いかに日本人が睡眠に対する課題を無意識に根深く持っているのかを示しています。
そして、それらの主たる原因となっているのが、プレゼンティズムと呼ばれるものです。
これは、心身の不調を抱えながら業務を行なっている状態のことで、日本の働く方々は、多かれ少なかれ睡眠不足を抱えながら、最大パフォーマンスが発揮できていない、ということなんです。
その結果、睡眠課題がこんなにも損失を生み出しています。
このような現代社会において、睡眠改善が持つ意義はとても大きいと考えられます。
今回の記事は企業の業績や生産性と健康経営について取り上げました。
健康経営の考え方は、あくまで働く人々の生活を健康にするだけでなく、組織全体のパフォーマンスを高めるものです。
企業は従業員の健康状態を把握し、健康増進のための施策を積極的に取り入れることで、生産性の向上や業績の改善を期待することができます。
とりわけ睡眠は、無意識かつ根源的な損失を生み出す大きな要因となっており、睡眠改善はまだまだ無限の可能性を秘めた経営施策でもあるのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
健康経営に関する詳しい情報は、厚生労働省やその他の関連団体のWebサイトで確認することができるので、気になった方は是非ご自分でもご覧になってみてください。
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