睡眠は人間だけではない!動物の睡眠とは?

おはようございます!

睡眠の専門家Lifreeの高橋です。

 

突然ですが、みなさんはどのような睡眠パターンで日頃眠られてますか?

朝起きて夜寝る、という一般的なものから、中には昼夜が逆転した方や、絶対昼寝をする方、座ったまま眠るなんて方もいらっしゃるかもしれません。

睡眠といえども考えてみると結構色々ですよね。そこで少し気になるのが、人間以外の動植物って寝ているのか?

そうだとしたらどうやって??

そこで調べてみると、人間以外の動植物の睡眠についてもおもしろい多様性があり、それぞれ独自の特徴を持っています。

以下にいくつかの具体例をあげて、睡眠に関する豆知識をご紹介したいと思います!

 

 

【イルカ】

 

■ イルカの睡眠パターン

イルカは左脳と右脳を交互に休めながら睡眠をとることで有名です。したがって、睡眠中でも左右どちらかの脳を活動させることができるため、泳ぎながらでも周囲の状況を把握し、必要に応じて呼吸を維持することができます。すごく器用ですね。

 

■ イルカの睡眠時間

イルカの睡眠時間は、種類によって異なりますが、一般に1日あたり4〜8時間程度とされています。しかし、上述の通りイルカは片脳のみを休めることができるため、睡眠時間が短くなることもあります。

 

■ イルカの睡眠場所

イルカは、通常は泳ぎながら睡眠をとるため、睡眠場所についてはあまり考えられていませんでした。しかし、最近の研究では、イルカが静かな水域や海底の穴に入って、安全に睡眠をとっていることもわかってきたようです。

 

■ イルカの睡眠の影響

イルカが睡眠を十分にとれないと、認知機能や行動に影響が生じることがあります。また、イルカが船や漁具と接触すると、睡眠の質が低下することが報告されています。頭がいいとされている分やはり休息もしっかり取る必要があるのかもしれません。




【キリン】

 

■ キリンの睡眠パターン

キリンは、一度に数分から数十分程度の短い時間で眠りをとり、一日に約30分から2時間程度の睡眠時間を必要とします。すっごい短い!そして昼間と夜間で交互に眠ると言われています。キリンの睡眠は、短い時間で何度も繰り返されるため多相睡眠と呼ばれていますが、これは多くの動物に見られる睡眠サイクルのようです。その理由は、野生の状況では他の動物に襲われる可能性があるため、常に警戒しなければならないからだとされています。

 

■ キリンの睡眠の様子

こちらもまたユニークですが、キリンは立ったまま眠ることができます。一般的に、木や建物にもたれかかったり、前足で体重を支えながら後ろ足で立っています。これはサバンナなどの居住環境では常に危険があるためであり、安全な動物園では体を丸めて寝ることもあるようです。

 

■ キリンの睡眠場所

キリンは、群れで行動する動物であるため、眠る場所は群れの中にあります。眠る場所は木の陰や建物の下など、風を遮る場所が好まれるようです。またキリンの睡眠中には、常に一匹以上が見張りをしていると言われており、やはり危険に対するアンテナは鋭いです。

 

■ キリンの睡眠の影響

キリンが十分な睡眠をとれないと、ストレスや不安、免疫力の低下など、さまざまな影響が生じることがあります。特に、眠りが浅くなると病気にかかりやすくなるとされています。




【魚類】

 

魚の睡眠については、長らく研究の対象にされてきました。一般的には、魚が眠っているかどうかを判断するのは難しく、そのためには神経活動や行動パターンなどの詳細な観察が必要とされます。

 

■ 魚の睡眠パターン

魚の睡眠パターンは、種類によって多様に異なります。一部の魚種は水面に浮上している状態で睡眠をとりますが、基本的にその他の魚種は水底に潜っている状態で睡眠をとることが多いようです。また、魚が睡眠をとる時間帯もその種類によって異なります。昼動いて夜寝るタイプ、夜動いて昼に寝るタイプ、またマグロなどは常に泳ぎ続けながら浅い睡眠をとっているようです。

 

■ 魚の睡眠の長さ

魚の睡眠の長さも種類によって異なります。一部の魚種は、ほとんど睡眠をとらず、一方で他の魚種は、長時間の睡眠をとることがあります。

 

■ 魚の睡眠の影響

魚が睡眠をとる目的については、はっきりとはわかっていません。しかし、魚が睡眠をとることで体の回復やエネルギーの補充が行われることを示唆する研究もあります。また魚が十分な睡眠をとれないと、行動や生理機能に影響を及ぼすこともあるようです。




【ヒト】

 

■ 睡眠の周期性

睡眠は、脳の周期的なサイクルが複数回繰り返されている現象です。通常は、1サイクルは約90分程度で、浅い睡眠と深い睡眠の2つの段階に分かれています(3つとされる場合も)。また、通常的に夢を見るような「REM睡眠」という段階もあり、このREM睡眠は1サイクルあたりに複数回経験されることがあります。

■ 睡眠の量と質

睡眠時間には個人差によるものが大きいですが、成人の場合は一般的に7~9時間が適切とされています。

睡眠の質は、単に眠った時間の長さだけでなく、深い睡眠を経験した回数や、夜中に目が覚めた回数なども重要な要素です。

■ 睡眠障害

一般的に我々は睡眠に関するなんらかの問題を抱えています。顕著な症状には、入眠困難や中途覚醒、早朝覚醒などがありますが、その種類や程度は非常に様々で無意識な場合も多いです。睡眠障害は、生活習慣の乱れやストレス、病気などによって引き起こされることがあり、これらが蓄積されると集中力や判断力が低下し、ストレスや不安感が増大することがいくつかの研究によって明らかになっています。また疲れやストレスがたまりやすく、日中のパフォーマンスの低下にも繋がります。

■ 睡眠の重要性

ヒトの身体において、睡眠は身体的・精神的な健康維持に不可欠な役割を果たしています。十分な睡眠をとることで、免疫力の向上やストレス耐性の強化、記憶力や学習能力の向上などあらゆる効果が期待できます。一方で、睡眠不足や睡眠の質の低下は、生産性の低下や心身の病気のリスクの増大などを引き起こすことがあります。よりよく動くためには、よりよく眠ることが必要なのです!




以上、動植物の睡眠に関する豆知識、いかがだったでしょうか?

どんな生き物も、自分達が生きていくために、うまく周りの環境に適応しつつ睡眠を上手く調整しているようですね。

そしてやはり睡眠は、心を体を健康に維持するために必要不可欠なものなのだと思います。

少しでも睡眠に興味をお持ちいただけたら嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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