ビジネスパーソン約5000人への調査で、
半数以上が“湯船に浸かっていない”ということが判明しました。
でも、これはものすごくもったいない。
なぜなら、たった15分のお風呂で「睡眠の質」「翌朝の集中力」
「ストレス耐性」までガラッと変わるからです。
この記事では、睡眠専門家の視点から、
「なぜお風呂が眠りに効くのか」→「今日からできるベストな入り方」→「忙しい人でもできる裏技」までを
医学的エビデンスとともに完全解説します。
1. お風呂は“眠りの準備運動”|深部体温と「眠気スイッチ」の関係
私たちが自然に眠くなるのは、深部体温(内臓や脳の温度)がゆっくり下がるとき。
お風呂は一時的にこの深部体温を上げ、その後急降下させることで“眠気スイッチ”を押してくれるのです。
研究例:就寝90分前の入浴は、睡眠潜時(寝つくまでの時間)を平均10分短縮し、深い睡眠時間を約30%向上させた(Haghayegh et al., 2019)
▶︎ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6688542/
入眠時、手足から熱を放出できる状態=手足が温かいことが超重要。
冷えたままだと、深部体温が下がらず、眠りが浅くなります。
ポイント:湯冷めを防ぐ/お風呂後の冷え対策も睡眠に直結
2. 「入浴×睡眠」の5大メリット|単なるリラックスじゃない!
入浴の作用 | 睡眠への好影響 |
---|---|
① 温熱作用 | 深部体温の上昇とその後の低下による寝つき改善 |
② 静水圧 | 血行促進・むくみ軽減で快適な寝姿勢へ |
③ 浮力 | 筋緊張の解放 → 副交感神経優位でリラックス |
④ 粘性抵抗 | 軽い水中運動で“心地よい疲れ”を演出 |
⑤ 洗浄作用 | 心身の“清潔感”で眠る前の心理的安定感 |
入浴は「温まる」だけではなく
生理的にも心理的にも睡眠をサポートしてくれる“万能習慣”です。
3. 科学がすすめる“正しいお風呂の入り方”|3つのゴールデンルール
熱すぎる(41℃以上)お湯は交感神経を刺激して逆効果。
寝る前は「ちょっとぬるいかも…」くらいが理想。
長湯はかえって疲労・脱水リスクに。
副交感神経を刺激するには、15分で十分です。
たとえば23時就寝なら、21:30までに入浴完了が理想。
入浴後、体温がゆっくり下がるリズムに合わせて眠くなります。
4. 時間がない人へ|シャワー派の“快眠ショートカット術”
首湯:首の後ろを5分温めるだけでOK
足湯:40℃・10分で入浴に近い温熱効果
シャワーだけでは手足が冷えがち。
ドライヤーで足先を温め→すぐに靴下で保温すると◎
炭酸系・ナトリウム系どちらも◎
水道水の塩素中和にもなるため、肌トラブル防止にも。
5. Q&A|お風呂×睡眠の疑問をすっきり解決!
A:30〜90分空けるのが理想。
湯上がり直後は体温が高すぎて眠れないことも。
読書・ストレッチなどで「冷ます時間」を設けて。
A:シャキッと目覚めたい人には◎
40〜42℃の熱めシャワーで交感神経を刺激。夜の睡眠には向かないので使い分けを。
A:情報遮断の方が睡眠には理想。
ただし、「お風呂=癒しの時間」ならOK。ブルーライトや熱中しすぎには注意。
6. 【番外編】サウナと睡眠の関係|“ととのう”は科学的にも理にかなってる?
サウナ(高温)→水風呂(低温)→外気浴(自然冷却)の流れは、交感神経→副交感神経のスイッチング訓練。
これは「寝る準備」と同じプロセスであり、睡眠の質を高める根拠があります。
引用:睡眠への好影響を示す研究(2020, Diamond Online)
https://diamond.jp/articles/-/230387
結論|お風呂は“最強の睡眠スイッチ”
お風呂は、1日の終わりに心身をリセットし、「眠れる体」に仕立て直すための最高のツールです。
「最近、なんとなく寝つきが悪い」「朝がつらい」
そんな悩みを感じている人こそ、今日から“睡眠のためのお風呂”を始めてみてください。
「仕事が忙しくて睡眠時間を確保できない」「寝ても疲れが取れない」という方は、
睡眠の専門家に相談することで解決策を見つけることができます。
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