【導入事例】「経営戦略」としての健康経営

みなさん、こんにちは!

これまでもいくつか記事にさせていただいた、健康経営の具体的事例。

今回は北九州の地域で健康経営を促進しておられる「ヒューマングループ」様の事例をご紹介していただきたいと思います!

(こちらは、ヒューマングループ専務、内海梨恵子さまにご講演いただいたセミナーを文章にまとめさせていただいたものです。)

 

ヒューマングループ

はじめに、ヒューマングループさんのご紹介からさせていただきます。

こちらの企業は、長崎県佐世保を中心に事業を展開しておられ、その幅は自動車講習所をはじめ、観光事業など様々多岐にわたっています。

健康経営が浸透する前より、働く人の健康を重要視した取り組みを行なっておられ、

2021年には健康優良法人に認定、健康経営ブライト500の銘柄にも先出されている、まさにエリート健康経営企業です。

「働きがいも経済成長も」狙っているというお言葉にもあるように、まさにwell-beingと生産性を結びつけて考える姿勢にも、学べるところが多いです。

 

これまでの健康施策

早くから健康にフォーカスした取り組みを行っていらしたというヒューマンさんですが、

その背景には、どのような会社にしたいか、という経営者の意志があったようです。

実際に健康の重要性を体感していた社長が、以下のような健康施策を実施しており、社長自身も健康に対してとてもストイックとのこと。

 

1987年 アフラック代理店として参入

1992年 瞑想、全社万歩計の取り組み

2005年 禁煙手当の支給

 

今では広く浸透している瞑想まで登場しているから驚きです。

しかし、健康=運動という考え方が中心であったこれまでの方法では、持続的かつ全体的な変化を生むことはなかなか難しいというのが現象でした。

 

運動だけが健康施策ではない!

転機の一つとなったのが、コロナ禍でした。

ここで、年齢/性別/経験にとらわれない組織づくりにフォーカスするように、制度づくりに改めて取り組まれたそうです。

そして、そこで推進されたのが、健康=運動ではない、パフォーマンスアップの方法。

こちらにLifreeの生活習慣病改善プログラムを導入していただき、以下のような新たなプロトコルに沿って着実かつ持続的な行動変容をお手伝いさせていただきました。

 

step1 現状を把握する(見える化)

独自開発のサーベイを使用し、個人と組織全体の健康状態を様々な観点から見える化します

step2 知識を学ぶ

上記で判明した課題に対して、食事、睡眠、運動などのオンラインセミナーを実施し、具体的な改善策を提案します

step3 進捗報告、情報共有

従業員の方同志での継続した情報共有やコミュニケーションを行っていただき、我々もアイディアを共有します

 




また、様々な健康施策を実施されてきたヒューマンさんによる、Lifreeのプログラムの特色が、次の心、体、仕組み化の3つのキーワードです。

 

〈心〉

メンタルケアを個人だけではなく、企業のリスク管理として意識する

〈体〉

疾病や疾患までとはならない、身体の細かな不調を改善する

〈仕組み化〉

続けることができる、自分の生活リズムにあった無理のない習慣化をする






特に、大体の事例において、この最後の仕組み化がなかなか難しいですが、

今回の事例で鍵となったのは、専務をはじめ、

運動に苦手意識がある人が参加しやすい/参加したくなるような方法を取り入れる、ということでした。

運動以外でもいいという空気感の醸成や、自分にあった方法を探るからこそ、多くの方々に効果を実感してもらうことができたようです。

実際に参加された皆様からも、感謝のお言葉や、良い反応をうかがうことが出来ました。

 

 

健康経営って儲かるか

最後にお話いただいたのが、ずばり健康経営と利益の問題。

結果から言うと、直接的に儲かる訳ではない、というのが実状であるようです。

これに関して、いくつかの研究では、やや長期的な視点では確実に利益をもたらしているという結果を示しているのですが、

やはり現実ではその計測も難しく、目に見えた形にはなりにくいです。

 

一方で、ヒューマンさんが考えるところで、最も重要なことは

経営者がスタッフの皆さんを大事に思っている、ということを実際に行動で示すことです。

組織をつくっているのはどこまでも一人一人の個人であり、そのパフォーマンスの土台にあるのは、やはり健康なのです。

その根底の土台をより強固にする上で、我々Lifreeにお声をかけていただきました。

その土台がより強力なものになった時、パフォーマンスや利益は後からついてくるものと、我々は信じています。

その投資が持つ可能性を、ヒューマングループさまの考え方や取り組みの姿勢から、改めて学ばせていただきました。

 

自社に合う健康施策とは?

様々な健康経営施策を実施され、着実にその効果をあげていらっしゃるヒューマン様でしたが、

実は、企業で健康経営を推進する上で問題が起こることもしばしばです。

そこで、続いて弊社の角谷が、健康経営を進める上で企業が気をつけるべきポイントを説明させていただきました。

では、一般的にどのような問題が起こるのか?以下にその例を少しあげさせていただきます。

 

①残業時間を減らしても健康になってくれない

残業を削減したのに、なぜか睡眠時間が減って、ストレス値もあがってしまった

②会社が健康指導しても全然効果がない

実際にいくつか研究結果も出ており、ただ健康指導をするだけでは効果がない場合がしばしばある

③そもそも要サポートの人が参加してくれない

人事の大きな悩みになっていますが、健康課題がある人こそ、そうした取り組みを嫌厭してしまう

 

少なからずこんなことが起こってしまうことがあるんです。

それでは、健康経営をうまく進める上でのコツは何か、というと

それは一言で、「自社の健康経営ステージにあった施策を行う」ということです。

以下にそのステージ別のポイントをまとめます。



 

① 準備期

健康施策を始めることを宣言し、担当部署や担当者を決める

 

②開始期

社員の「受け入れシャッター」を開けてもらうような施策から始める

(会社が社員にとっていいことをしている、と感じてもらうこと)

 

③社員との循環期

社員からの希望を聞き、施策してさらにフィードバックを回していく

 

④成果期

目に見えて成果が見えてくるので、さらに上位資格の取得や、改善成果を見える化していく

 

⑤周りの関係者との循環期

周りの人は社員の家族など。自社社員が中心となって「健康」に関するイベントやサービスを始める

 

こうしたポイントを押さえておかないと、健康施策もただのお金の無駄や、逆効果になってしまう場合もあります。

まずは、自社が今どの段階にあるのかを適切に知ることから始めるといいかもしれないですね。

 

その他にもご相談や疑問点などがあればお気軽にご相談ください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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