みなさんこんにちは。
睡眠セミナー・睡眠改善の専門家 Lifree株式会社の高橋です。
歴史における偉人の中には、すごく特殊な睡眠や眠りをしている人々がいるのをご存じでしょうか?
例えば、ナポレオンが毎日3時間睡眠のショートスリーパーであったというのは有名な話で、みなさんも耳に挟んだことがあるかもしれません。
一方で、かのアインシュタインは、10時間もの睡眠をとるロングスリーパーであったと言われています。
そんな偉人たちの睡眠の中でも特に不思議な睡眠をしていたのが、人類史における大天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
今回の記事は彼の眠りにフォーカスを当ててみたいと思います!
レオナルド・ダ・ヴィンチは、伝記や文書によれば、非常に特異な睡眠パターンを持っていたと言われています。
それは、短い睡眠サイクルを何度も繰り返す独特の睡眠スケジュールで、「多相睡眠」という名前でも知られています。
一般的に、人間の睡眠は約90分から120分のサイクルで進行します。
それぞれの周期は、段階的に浅い睡眠から深い睡眠へと移行し、最後にREM(急速眼球運動)睡眠が起こるというパターンを持っています。
通常、成人はこのようなサイクルを夜間に4〜6回経験しているようです。
しかし、ダ・ヴィンチは伝えられるところによれば、非常に短い睡眠サイクルの「多相睡眠」を採用していました。
この睡眠は、15分から20分の短い休息を取り、4時間ほど活動し、その後再び15分から20分の休息を取るというもの。
ほとんど睡眠ということもできないほどですが、彼はこの短いサイクルを1日に数回繰り返すことで、合計90分ほどの睡眠時間を確保していたと言われています。
そして、この睡眠サイクルのお陰で、彼は24時間の中でより多くの時間を創造的な活動や学習に費やすことができたようです。
常人からは想像もできない生活ですよね。
偉人の天才的な活動の裏には、そのような想像もできない特殊な睡眠や眠りがあったという訳です・・・!
ただし、彼の生活や習慣に関する情報は歴史的な記録や伝承に基づいていますが、断片的なものであるのも事実です。
そのため、彼の睡眠パターンに関する具体的な詳細や科学的な解明は難しいです。
謎が多いダ・ヴィンチの休息。
しかしこの特異な睡眠パターン自体は「多相睡眠」と呼ばれる、一部の人々が実際に行っている睡眠形態の一つです。
一般的な夜間の連続した睡眠を取るのではなく、複数の短い睡眠期間を組み合わせることで、より効率的な活動と睡眠のパターンを確立しようとするのが多相睡眠の実践です。
これは、短い睡眠サイクルにより睡眠時間を最小化することで、時間の節約や創造的な活動への集中を促すというアイデアに基づいています。
一般的に、健康な成人は7〜9時間の睡眠を取ることが推奨されていますが、個人の状況や生活スタイルによっては、少ない睡眠でも十分な回復とパフォーマンスを維持できる場合もあります。
そのため、多忙なビジネスパーソンや、活動時間を最大化したい人たちの中には、多相睡眠に挑戦している方も実際にいらっしゃいます!
しかし、多相睡眠の実践は、睡眠の質や回復力にも影響を及ぼす可能性があります。
長時間の連続した睡眠は、身体と脳の回復に必要な深い睡眠ステージを十分に確保することができますが、
多相睡眠では、短い睡眠サイクルが連続するため深い睡眠ステージに入る時間が制限される場合があります。
その結果、長期的な健康や身体的なパフォーマンスに影響を及ぼす可能性も十分に考えられます。
また、この睡眠形態は、身体的・生理的な側面や個人の忍耐力などの要素をしっかりと考慮する必要があり、適正の有無も大きく関わってくるのも確かです。
最近の研究によれば、多相睡眠は個人によって効果が変化することが示されています。
睡眠の最適形態や必要性は個人によって多様であるため、多相睡眠が一般的な睡眠よりも効果的か否かは個別の状況に大きく依存します。
これまでもクライアント様で睡眠を2回に分割する3回に分割するという方もいらっしゃいます。
とはいえ、まずは本睡眠で睡眠の質を高めることが重要だと私たちは考えています。
そして一般的には、夜間の連続した睡眠が体にとって最も恩恵をもたらすとされています。
ですので、多相睡眠を実践する前には睡眠の専門家と相談することをおすすめします。
いかがだったでしょうか?
レオナルド・ダ・ヴィンチの特殊な睡眠パターンは、その素晴らしい作品や成果を生み出した縁の下の力持ちとなっていたはずです。
しかし、多相睡眠は個人の性質や適正によるものも大きく、睡眠のカタチはやはり人さまざまです。みなさんにもそれぞれ最適な睡眠のあり方があるはず。
自らの活動にとってよりよい睡眠法を模索し、それを実践した彼のように、
この記事をお読みいただいたみなさんが、少しでも睡眠に興味を持っていただけると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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